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パジェロといえば、アウトドア好きから人気で4WD車の代名詞とも言われています。悪路をスムーズに走行できるオフロード車で、耐久性が高く、メンテナンスをしていれば基本的にはしっかり乗り続けることが出来ます。しかしパジェロは中古車の台数が多く残っていて、初代から数えるとかなり古いものもあります。そういった古い車は不具合が出てしまわないか不安ですよね。
今回、パジェロの性能や特徴からどのような不具合が多いのか、また、リコールが過去にあったのか、ご紹介いたします。
パジェロは基本性能と耐久性に優れた車
引用：三菱自動車公式HP
パジェロはオフロード性能にとても優れていて、基本性能や耐久性も良い車です。
悪路をスムーズに走行することができ、例えば、雪が積もってしまった場合でも、快適に運転することができます。1982年の発売されたパジェロは、バブル景気やレジャーブームに後押しされ、1991年には国内月間販売台数で1位に輝いた人気の車です。
パジェロの性能の進化
初代パジェロから改良が加えられ剛性を高めるとともに、軽量化も実現、4WDは電子制御式エンジンにアップデートされました。4WDと電子制御式について簡単に説明いたします。
4WD車とは、走行中に4つのタイヤ全てにエンジンからの動力が伝わって回転する車のことを言います。
現在多くの車が、『2WDのFF(Front-engine（フロントエンジン）・Front-drive（フロントドライブ）)』と言って、前輪のみにエンジンの動力が伝わって回転する仕組みの車になっています。最大のメリットは室内空間を広く取れることです。
他にも『2WDのFR(Front-engine（フロントエンジン）・Rear-drive（リアドライブ）)』と言って後輪がエンジンの動力で回転する車もあります。高級感やかっこよさなどが特徴としてあり、例えば、BMWは3シリーズから搭載されています。しかしFFよりも車内が狭くなることがデメリットです。
引用：BMW公式HP
そして肝心の『4WD』ですが、4つのタイヤがエンジンからの動力で回転するので、雪道や砂浜ではまってしまい、前に進めなくなるという事がなくなる事や、悪天候でもスリップしにくいというメリットがあり、険しい道でもスムーズな走行ができる車と言えます。
引用：三菱自動車公式HP
電子制御式とは、コンピュータ制御で動作するので、気温・湿度・気圧による影響をあまり受けず、あらゆる環境で安定した動作が可能です。また、古い車の機械式の場合は調整用のツマミなどがついていたり、部品を組み替えることで最適化するので、メンテナンスが面倒でしたが、電子制御式になることでその面倒がなくなりました。
今はほとんどの車のエンジンが電子制御式になり、パジェロは3代目から搭載されました。
現行モデルの4代目になり、エンジンはガソリン仕様のほか、車の排気ガスを抑えたクリーンディーゼルもラインナップに追加されました。このエンジンは維持費を安く抑えることもできますよ。
さらに、横滑りしてしまう『スピン』や、旋回中に横に飛び出してしまう『ドリフトアウト』等を抑え、安定した発進を助けるアクティブスタビリティ＆トラクションコントロールを備えたおかげで、悪路走破性を高めました。
Q：ASTC（アクティブスタビリティ＆トラクションコントロールシステム）とは？
A：ASTCは次の2つの機能をもっています。
■ASC（アクティブ・スタビリティ・コントロール）機能
走行状態に応じて4輪独立にブレーキ力を制御し、スピン、ドリフトアウト等を抑制します。走行状態に対してエンジン出力が過大と判断した場合エンジン出力も適正に絞ります。
■ATC（アクティブ・トラクション・コントロール）機能
部分的に滑りやすい路面や車輪浮きで空転した駆動輪に自動的にブレーキ力を加えて空転を抑え、駆動力をグリップしている駆動輪に有効に伝えます。これによりデフロックと同等の脱出性が得られます。また、発進時の過大なスリップを、エンジン出力制御、ブレーキ制御で抑制し、安定した発進を助ける機能もあります。
引用：三菱自動車公式HP
+滑りやすい路面で自動的にブレーキを加えてスリップを抑えてくれる機能
パジェロの歴代モデルについて詳しく紹介した記事もあります：パジェロの意味と歴代モデル
様々な車の写真が載っている無料アプリです、パジェロの色々なカスタム写真も乗っています！
パジェロの特徴からみえるエンジン不具合とは？
改良や進化を重ねてきたパジェロですが、エンジン部品の劣化が見られ、不具合が起こることがあります。原因は、中古車の台数が多く残っていることがあげられます。
基本性能が良くなっていても、年数がたっているものはそれなりにトラブルが多くなってきます。
また、オフロード車というともあり、走行中にホコリや砂が入りエンジン不具合や目詰まりが起こる場合もあるようです。
中古車屋から自宅に帰宅途中に、アクセル踏んでもスピードが出ない40kgでリミッターが掛かりました。
中古車屋にクレームを出し、その帰宅途中にディーラー工場入れ、1週間後問題は解決しましたが、
原因は『燃料タンクからエンジンに供給される間にあるフィルター2箇所の目詰まりと、燃料ポンプの目詰まりで、コンピューターがセーフィティーモードに切り替えたのでリミッターが掛かった。』と説明を受けました。
参考：みんから
この場合、エンジンオイル交換とポンプの交換、プラグ交換などの対処で解消されます。劣化や目詰まりで不具合が出てしまう前に、定期的にメンテナンスを行うことが大切です。
また、走行中に燃料ポンプに故障が見られると、車は徐々に減速し、最終的には停止します。
エンジンが停止した場合は、救援依頼をしましょう。
- パジェロは中古車が多くエンジンの劣化が起こりやすい。
- オフロード車仕様ならではの悪路でホコリや砂で目詰まりが起こる。
ディーゼルエンジンならではのターボの焼き付き
部品劣化が原因の他にも、ディーゼルエンジンになったことにより、ターボチャージャーの焼き付きによるトラブルが起こることも増えました。
ディーゼルエンジンは、高温下の室内に燃料を噴射することで燃焼が始まります。極めて短い時間に噴射する必要があり、そのためには高い圧力が必要で負荷が多いエンジンでもあります。
また、エンジンオイルの量が減ったり、古くなって粘度が高くなったりすると、ターボの冷却がうまくいかなくなってターボチャージャーの焼き付きになり、故障してしまいます。
オイルの劣化などで、エンジンオイルが漏れてしまうと十分な潤滑効果を得られなくなります。
滑りが悪くなると摩擦が大きくなりますし、異常に高温になり、エンジンが動かなくなります。
これが焼き付きと呼ばれる現象です。
焼き付いてしまった場合、ターボの交換が必要となっていき、100,000円以上の高額修理となります。
焼き付いて不具合が出てしまう前に、オイルの交換などで未然に防ぎましょう。
- 高圧噴射が必要となるクリーンディーゼルエンジンは負荷が大きいため不具合が起きやすい。
オイルの交換を定期的にしましょう、不具合が出てしまった場合は、ターボの交換が必要です。
パジェロは過去にリコールはあった？
これまで、エンジンの不具合をそれぞれ紹介してきましたが、パジェロは『過去にリコールはあったのか』気になる点だと思います。パジェロは実際過去にリコールがありました。
液圧式制動倍力装置(ハイドロリックブレーキブースタ)に誤ってブレーキ液を付着させ、付着したブレーキ液を水で洗い流したため、液圧式制動倍力装置のポンプモータ内にブレーキ液が浸入し、モータ内部が腐食する場合がある。そのため、ポンプモータが作動不良となり、ABS警告灯が点灯し、ブレーキ警告ブザーが吹鳴する恐れがある。そのままの状態で使用を続けると、ブレーキ液圧が不足し、ブレーキ操作に必要な踏力が増大する。
引用：三菱自動車公式HP
ABSとは：急ブレーキ時にかかってしまうタイヤのロックを防ぎ、ハンドルを回すことができる様にしたシステムです。
上記の不具合は、エンジンを適温に保つための冷却水を循環させるポンプが作動しなくなってしまった事により、ABSが作動せず、急ブレーキ時や滑りやすい路面でタイヤがロックし、ハンドルを切れずに事故を起こしてしまう可能性がでるということです。
また、ブレーキ液圧が不足するとブレーキ力は伝わりずらくなるので、車が止まらない！という事態に陥ります…
この場合、ポンプモーターとガスケットの交換が必要です。
リコール対象車は無料で修理、交換してもらえるので自分の車が対象車か不安な場合は、三菱自動車公式HPで調べてみましょう。
中古車が多いパジェロですが、中古車でもリコールの対象となりますので修理ができます。
他にもパジェロのエアバッグのリコールについて詳しい記事もあるので合わせてご覧ください：三菱パジェロ2016年のリコール内容は?エアバッグの不具合?
自分の車がリコールの対象だった場合は、ディーラーや自動車販売店に連絡をするか、すぐに車を持っていくようにしましょう。前述した通り、リコール対象の車は新車、中古車問わず修理費用などが無料ですので、リコール通知がきた場合はすぐに対処するようにし、車を安全に運転しましょう。
まとめ
- 中古車台数が多くみられることから、エンジン部品の劣化で不具合が生じることがある。
- ディーゼルエンジンになり、現行モデル以前よりエンジンに負荷が多くかかり、ターボチャージャーの焼き付きなどの不具合にも注意が必要になった。
- 過去にブレーキ不具合の可能性がみられるためリコールがあった
- その他にもエアバック不具合によるリコールもあった
パジェロは耐久性に優れてる車ですが、やはり歴史のある車で中古車台数も多いことかあら、部品の劣化での不具合が生じるのは、どの車でも起こりうることだと思うので、定期的なメンテナンスが大事だと感じました。
皆さんも定期的なメンテナンスとリコール検索をして、安全なカーライフを楽しんでください。
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